働き方

なぜ「週休3日制」を導入する企業が増えているのか?従業員の給与は下がる?会社の導入メリットは?

1. 週休3日制とは

部屋のソファとクッションNathan Fertig on Unsplash

日本にあるほとんどの企業は1日8時間×5日勤務・週休2日が定着していますが、週休3日制は1日10時間×4日・週休3日のことをいいます。

この記事を読んでいる読者さまは、1日8時間×5日勤務・週休2日の方が多いのではないでしょうか?

では、なぜ最近になって「週休3日制」が注目されたのか?

それは仕事の”価値観の変化”からきています。

これまでは求職者が会社選びをする際、仕事のやりがいやもらえる給与額で会社を選んでいましたが、最近の若者はプライベートとの両立や充実のように、給与よりも休みが欲しいという人が増えてきたため、週休3日制を導入する会社が増えてきています。

 

2. 週休3日制の導入例

会議をする人たちYou X Ventures on Unsplash

ご存知の方が多いと思いますが、1週間あたりの所定労働時間は週40時間です。いくら週休3日制を導入できたとはいえ、所定労働時間を超える働き方になっては元も子もないですよね。会社の体制を崩さずに、従業員のワークライフバランスを実現するにはどうすれば良いのでしょうか?

週休3日制を導入する場合の導入例をみてみましょう。

 

2-1. 1日の労働時間を増やす

1日あたりの労働時間を10時間×週4日勤務にする方法です。
ただし、上限労働時間が177.1時間のため、この方法で週休3日制を導入する場合、1ヶ月が31日の月は最後の勤務日の勤務時間の2.9時間が時間外労働扱いになります。

 

2-2. 労働時間を減らし、給与も減らす

週の所定労働時間を減らし、その分の給与も減らす方法です。
1日あたりの労働時間を8時間のまま勤務日を4日にし、残りの1日(勤務時間8時間)分の給与を減らします。従業員が受け取ることができる給与は減額してしまいますが、減額してでも休日が増えた方が助かるという育児や介護をしている従業員は多くいます。

 

2-3. 労働時間を減らし、給与はそのまま

週の所定労働時間を減らさずに、給与もこれまで通り支給する方法で、採用強化や人材定着にとても効果があります。週休3日になる上に、給与もこれまでと変わらず同額支給されるこの方法は、従業員にとっては嬉しいポイントになるのではないのでしょうか。

 

3. 週休3日制のメリット・デメリット

パソコンを触る人Tyler Franta on Unsplash

週休3日制を導入するにあたって、従業員にとってメリットはありますが、会社としてはデメリットになるポイントもあります。会社側・従業員側に分けて週休3日制のメリットとデメリットを見ていきましょう。

 

3-1. 会社側のメリット

■ 従業員の生産性が向上する
従業員の1日あたりの労働時間こそ増えてしまいますが、休日が1日増えるため、プライベートと仕事の両立がしやすくなります。休日を増やすことにより、従業員の生産性が向上するだけでなく、ワークライフバランスの実現に繋がります。

■ 採用強化に繋がる
育児や介護をしている従業員でも、柔軟な働き方ができます。
従業員が会社に求めるものや、仕事に対する価値観が変化している今、週休3日制は従業員の働き方に新たな選択肢を与えることができるため、採用強化や従業員の離職防止に繋がります。

 

3-2. 会社側のデメリット

■ 人材不足になる可能性がある
週休2日制の時は会社が回っていたのに、週休3日制になってから会社が回らなくなったというケースも中にはあります。単純計算で、従業員の休みが1日増えると、その人の代わりを誰が行うのか、新たに雇用するのか、という問題になってきます。

■ 顧客とスムーズなやりとりができなくなる
顧客が営業をしている日や曜日に担当の従業員が休みだった場合「やりとりがスムーズにできない」「休みだから連絡がしづらい」などのコミュニケーション問題も出てきます。

担当を見直すか、出勤している従業員が代わりに対応するのか、会社によって対応は変わるため、別の従業員で対応が難しい会社はデメリットに感じるかもしれません。

 

3-3. 従業員側のメリット

■ 仕事とプライベートが両立しやすくなる
1日の労働時間こそ増えてしまいますが、休日が1日増えるため、ライフワークバランスの実現がしやすくなります。

■ 柔軟な働き方ができる
週休3日制が新たに導入されると、より柔軟な働き方ができるため、育児や介護をしている従業員でも柔軟な働き方ができます。

 

3-4. 従業員側のデメリット

■ 収入が減る
休みが1日増えるということは、その分収入が減ります。プライベートを充実させたい人にとっては、例え収入が減ったとしても、休みが増えるのであれば嬉しいと思うかもしれませんが、「休みが少なくても給与が高い方が良い」という方にはデメリットに感じるかもしれません。

■ 1日あたりの労働時間が増える
所定労働時間である週40時間のうち、週休2日制の場合1日8時間×5日ですが、週休3日制の場合、1日10時間×4日となるため、1日あたりの労働時間が増えます。1日の労働時間が増えても休日が1日増えることに嬉しさを感じる人であれば、デメリットに感じないかもしれません。

 

4. 柔軟な働き方ができる週休3日制でワークライフバランスを実現

パソコンを触るビジネスマンChristin Hume on Unsplash

週休3日制を導入するために対象者は誰なのか?制度はどうするのか?など、細かい条件を決めなければなりませんが、それ以上に採用強化や離職防止ができ、従業員のワークライフバランスを実現することができます。週休3日制を導入する場合は、就業規則の改定・変形労働時間制を導入する場合は労使協定の締結、勤怠・給与システムを変更する場合は年休付与日数の変更・平均賃金計算の変更を行いましょう。

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